2017年9月

H29年度 第6回N-HECを開催します(11月11日開催)

2017年9月11日 月曜日

今年度の第6回N-HECを開催します。

日時:H29年11月11日(土)13:30~17:00

場所:天理医療大学 A棟3階 演習室6

内容:論文の抄読,事例検討

参加費:会員(年会費)2000円 ビジター500円

申し込み方法:本HPの申し込みフォームより申し込みしてください

H29年度第5回N-HECを開催しました(9月9日)

2017年9月11日 月曜日

第5回のN-HECを開催いたしました。

今回は、まず、終末期のがん患者さんへの看護実践についての検討を行いました。

事例提供者のナースは、ニューマン理論を学んだことで、患者さんに自分なりの「I care you」を伝えていました。

そして、関わり続けた結果、患者さん自らが、生きる時間が短いことを子供に伝えられない苦しい胸中を語ってくださるようになり、パートナーシップが始まりました。

しかし、ナースがパートナーシップの終わりを確信できないまま、患者さんは在宅へと移行し、その後にどのように意識が拡張し、

終末期がんと共に生きることが出来たのかは分かりませんでした。訪問看護師によると、最期の時には、家族みんなに見守られており、患者さんは「自分で伝える」という選択をしたのだという推測はできました。

この事例を通じて、なかなか助けを求められない患者さん対して「I care you」を伝え続け、いつでも助けになれるということを示すことの大切さ、

まずは身体的苦痛を取り除くことが課題であり、なおかつ入院期間が限られる終末期患者に対して、対話を重ね、パターン認識を促すことや、

患者さんの変容を見届ける(パートナーシップを終える判断ができるまで寄り添う)ことの難しさが論点となりました。

この点については、今後出会う患者さんへの看護を通じて、検討を継続することになりました。

そして、今後、その成果を、「ニューマン理論・研究・実践研究会 対話集会」で報告し、更なる示唆を得たいと考えています。

次いでは、「ケアリングプラクシス」第7章を抄読しました。抄読を終えて、この家族のパターンをどうとらえればよいのか、また、プラクシス・リサーチの方法について、これまで学んだ知識を想起しながらディスカッションをしました。

前半の事例検討の後に抄読を行ったことで、プラクシスリサーチについてより深く学ぶことができたと感じました。

 

今回の学習会では、ニューマン理論を日常ケアに意図的に活用した事例を報告して頂き、N-HECの取り組みが実践に繋がりつつあることを確信しました。

プラクシス・リサーチが日々の看護に取り入れられることを目指して、学習を継続していきたいと思います。