2018年1月

H29年度 第7回N-HECを開催しました(1月20日)

2018年1月25日 木曜日

平成30年になりました。今年も少しずつ成長する学習会でありたいと願っています。

このページを読んで、少しでも「面白そうだな」と思われた方は、是非ご参加ください!

さて、新年初のN-HECは、「対話」について学習をしました。対話は、ニューマン理論の要点であり

遠藤恵美子先生のニューマン理論・研究・実践研究会においても、対話が重視されています。

しかし、対話とは何か??ニューマン理論を学び始めてから、対話という言葉について十分理解しないままであったことに気付き

今回の学習会のテーマにしようと考えました。

抄読した書籍は、David.  J. Bohmの「ダイアローグ 対話から共生へ、議論から対話へ」の第2章です。

Bhomによると、対話によって、参加者全体に一種の意味の流れが生じ、そこから何か新たな理解が現れてくる、

そして、私たち一人一人には、異なる思考があり、それを自分と同一視して頑なに守ろうするために、対立が生まれると述べています。

このような対立を避けるためには、想定を“保留状態”にすること・・つまり、自分自身に生じた想定を脇に置きおいて、

ただただ、じっくりと観察する(客観視する)、自分自身の感情さえも、客観視することが大切だと主張しています。

抄読を終えて、日常的な他者との会話の場面を例に、対話を可能にするにはどうすれば良いのか?という話題になりました。

その結果、対話の本来の意味を、自分だけではなく相手も理解していること、対話ができる関係づくりのためには

継続して話し合う機会をもつことが重要だと気付きました。私たちN-HECのありかたも、大いに考えさせられる機会となりました。

後半の事例検討は、教員である参加者から、実習指導場面における事例を提供していただきました。

最初は、学生の受け持ち患者さんの変化に焦点を当てて現象をみていましたが、語りをすすめるうちに

教員自身が指導者や患者さん、学生の間で、自己の看護観を守ろうとしているパターンが見え始めました。

自分のケアパターンに気付くこと・・この場合は教育パターンともいえるのでしょうか・・は、看護師/教員としての自分を成長させる鍵になると思いました。

話題提供者にとっては、少し辛い体験であったかもしれませんが「何だかすっきりしました」と、感想を話してくれました。

このように、日ごろの看護(看護教育)の実践における気がかりから抜け出す道筋を、ニューマン理論は与えてくれます。

是非、皆様もN-HECでこのような体験をしてみませんか?