2018年4月

H30年度 第1回N-HECを開催しました(4月14日)

2018年4月27日 金曜日

4月14日、平成30年度第1回目のN-HECを開催しました。

今回は、「ケアリングプラクシス」の第5章‟術前外来におけるスタッフと患者のための治療環境の創造”と

第6章‟理論的であることはすなわち実践的である”を抄読しました。

今回、プレゼンテーションを担当してくれたメンバーは、病棟の管理者の経験から「ケア環境を整える」という内容に興味ち、第5章を選んだ、と話してくれました。

この文献では、ボストンの総合病院における、入院前看護実践モデル(Predmission Nursing Practice Model:PNPM)が紹介されていました。

手術が決まった患者は、様々な検査や他部門の問診・オリエンテーションと目まぐるしい予定をこなすことになります。

この病院では、以前より術前ケアを外来で行うために、入院前外来(Preadmission Clinic:PAC)が設置されていました。

この場所で、単なる業務ではなく、術前患者のネガティブな感情やその他、患者が抱える問題に対応しようと、2年の時間をかけてニューマンプラクシスに基づいたPNPMが開発されました。(モデルの詳細は書籍をご参照ください)

PNPMの開発プロセスにおいて、看護師らが看護の使命を探究し、実践に理論を結び付けていく様子は非常に興味深いものでした。

参加者は、「ニューマン理論が、一人の看護師から周囲の看護師波及する様子が分かる、こんな職場で働きたい」や

「病棟の看護を変えたい、と思っても自分一人ではできない。いつもジレンマを感じる」といった率直な感想を述べていました。

ニューマン・プラクシスでは患者と看護師が共鳴し合い、互いが洞察によって新たな気付きを得ることで、行動が変わるといいます。それは、看護師同士、医療者間でも同じことが言えます。ニューマン理論を学んだ私たちメンバーが、同僚と共に変化を遂げられると信じることが大切だと感じました。