2017年6月

H29年度 第4回N-HECを開催します(7月8日開催)

2017年6月18日 日曜日

今年度第4回N-HECを開催します。

日時:H29年7月8日(土)13:30~17:00

場所:天理医療大学 A棟3階 演習室6

内容:論文の抄読,事例検討

参加費:会員(年会費)2000円 ビジター500円

申し込み方法:本HPの申し込みフォームより申し込みしてください

 

H29年度 第3回N-HECを開催しました(6月10日)

2017年6月18日 日曜日

6月10日(土)に第3回N-HECを開催しました。

今回抄読した論文は、

早川満利子&嶺岸秀子(2012)術後外来通院中の老年期頭頸部がん体験者・家族へのがんリハビリテーション,日本看護科学学会,32を(2),24-33

です。この論文では、外来に通院する4組の頭頚部がん患者と家族(妻)が、研究者(がん専門看護師)とのパートナーシップによって、大きく変容するプロセスが明らかにされていました。

彼らは手術によって声を失い、食べる機能が障害され、大きな苦悩を体験していました。

しかし、その中でも様々な生活の工夫をし、夫婦・そしてその他の周囲の人々との絆を深めて、がんの意味を見出していく姿が印象的でした。

参加者は、がん手術によって人生が一変した患者とその家族に対して、外来看護師がニューマンに基づく看護実践が必要であることを実感しながらも、時間に追われる外来診療の場でどうすれば可能なのか・・という関心を持ちました。

そして、まずは患者や家族をニューマン理論の眼差しでとらえるナースを一人でも多く増やすこと、

時間がないことを理由にせず、どうずれば患者と家族に寄り添うことができるのか、あきらめずに考えることが重要であると話し合いました。

後半は、参加者Aさんの一人が自身の病の体験を語っていただくという、これまでとは違うかたちの事例検討でした。

診断から幾度もの治療を乗り越えるプロセスにおける苦難や周囲の人々との関係性など、当事者の声が私たちの胸に響きました。

また、Aさんは最後に、これまでの生き方を見つめなおすことができたと同時に今後の人生を前向きに歩んでいく決意を語ってくれました。

これはまさに、パターン認識によって意識が拡張するプロセスそのものであり、患者さんや家族が苦悩を乗り越えて新たな人生を歩むためにニューマン理論が役立つことを再確認しました。

 

今回も、和気あいあいと思うままに看護を語り合う楽しい学習会でした。

参加者のお一人は、昨年生まれたお子さんと一緒に参加してくださいました!このように、N-HECはお子さん連れの参加も大歓迎です!

どなたもお気軽にご参加ください。

次回は7月8日(土)13時30分~17時です。