2017年4月

H29年度 第1回N-HECを開催しました(4月15日)

2017年4月17日 月曜日

H29年度の第1回N-HECを開催しました。

今回は、ニューマン博士の「The Pattern that connents」を抄読しました。

論文に書かれていた内容は、これまで読んできた論文のまとめのような内容でしたが

改めて、様々な学問や知を統合するパターンという概念について学びました。

私たちは、看護実践の中でも教育活動の中でも「これは良い、悪い」という認識で行動することが多くあります。

それは当然、大切なこともたくさんあります。しかし、新たな知の創造においては、両者を含み、それを超えることが重要です。

「こうあるべきだ」という固定観念を捨て、全てのものを受け入れる寛容さ、柔軟さが大切であると思いました。

また、抄読後のディスカッションでは、患者さんや家族が不調和を起こしている反応をキャッチする、看護師の感性が話題にのぼりました。

参加者の体験を聞きながら、ニューマン理論を学ぶことが、この力を育むひとつの機会になっていると感じました。

後半の事例検討は、救急病棟での終末期ケアに関して、2つの事例提供がありました。

ニューマン理論を意図した介入ではなかったものの、看護師が投げかけた一言が、患者の家族のパターン認識を促し

家族の行動が変わるきっかけになったのではないか・・と意見がありました。

難しい場面の関わりだからこそ、理論に導かれた質の高い看護実践が求められることを痛感しました。