今回は、11月のニューマン理論・研究・実践研究会の対話集会での発表報告と事例検討を行いました。
対話集会では、N-HECから木村智美さんが発表をしました。
発表を振り返り、木村さんは印象深い患者さんへとのかかわりを通じて、自分のケアパターンを認識したこと
そのプロセスは辛くもあったが、看護師として生きていくうえで欠かせないことであったと話してくれました。
対話集会では、参加者の看護に対する熱い思いを持った看護師に大勢出逢い、勇気づけられたそうです。
詳細はこちらのニューズレターをご覧ください。
http://www.newmanpraxis.gr.jp/
後半は、ある女性がん患者さんが、突然に自分の過去について語りはじめ、A看護師と心を通わせた事例を共有しました。
患者さんの物語は、A看護師の体験と共通することが多く、対話は尽きなかったそうです。
A看護師は、「なぜ今、突然私に過去を語ったのだろう、多くの一致する体験は偶然なのだろうか」と不思議に思っていました。
参加者からは「A看護師のそれまでの何気ない関わりが、その患者に語りたいという思いを起こさせたのでは」
看護師が言葉でI care you のメッセージは伝えていなくても、その人に関心を注ぐことで、患者は語ることができるのかもしれません。
また、その時間、環境といった状況も関係があるのかもしれません。
そう思うと、その時のケアは一生に一度しかなく、尊いものです。患者さんや家族、あるいは学生に対して、一度きりの関わりを大切にしたいと思いました。