2018年11月6日

第5回N-HECを開催しました(9月6日)

2018年11月6日 火曜日

今回は、来月に控えた「ニューマン理論・研究・実践研究会」の対話集会にむけた予演を行いました。

これまで、一緒に事例を検討してきたメンバーが発表を聞き、「ナースの気持ちが手に取るようにわかる」

「事例を振り返ったことで、こんな気づきがあったんだ」と、関心をもって聞いていました。

来月の対話集会では、この話題提供が大きな対話の輪を生むことを期待したいと思います。

後半は、論文の抄読をしました。本日の論文は

「宮原知子(2018)緩和ケア病棟における患者と家族にとっての意味深いケア環境の創出過程の可視化

~ミューチュアル・アクションリサーチの手法を用いて~,日本がん看護学会誌,32巻,p78-87」

です、病棟師長である著者が、病棟看護師と共に20回にわたる対話を通じて、病棟の看護、つまりは患者と家族にとっての環境を変容させていくプロセスが報告されていました。

抄読を終えた後、参加者からは「これを成し遂げるには、スタッフみんなが取り組むことに意義を感じ、モチベーションを維持することが重要だろう」

との声が上がりました。忙しい病棟の中で、長期的に対話の会を持つことは多大な苦労があるからこそ、アクションリサーチの初期段階の

参加する人がみんなの願いを明らかにすることは非常に重要であると感じました。

この論文のように、ニューマン理論に基づく実践が、日常の看護に根付いていくことは、簡単なことではありません。

しかし、ニューマン理論を学び、実践に取り入れるナースが1人でもいれば、きっと周囲のナースも影響を受け、その部署の看護は変わると思います。

可能性を信じて、学習を継続したいと思います。